基礎は基礎であるがゆえに退屈で、つまらない

question:1155690321
因数分解が何の役にたつんだよ」
と言うことらしいのだが、これに対して「こういう場合に役立つ」という反論は反論のための反論であって、意味を成さない。
「何の役にたつんだよ」という主張は「何の役にも立たない。だからわからなくてもいい」という主張でしかない。あるいは「わからなくても困らない」と言うこと。純粋な「何か役に立つことがあるだろうか」という疑問ならばまだ考える余地はあるかもしれない。

一般人が一般的な生活をしていく上で「因数分解」など使えなくても全く困ることはない。買い物したらレジが計算してくれる、後でカード明細が来る。そもそも加減乗除もいい加減でいいかもしれない。

が、因数分解そのものは数学的思考の基礎の基礎であって、それ抜きではその先の数学的思考に到達できない。
なぜ「その先の数学的思考」が必要になるか、と言えば「その後自分にどういう才能があるのか判断するにはその先まで見ないとわからない」からで、仮にノーベル物理学賞をとる才能があってもその入り口にも触れていなければその才能は埋もれてしまう。
(コージ苑でそういうネタがあったな)
そんなわけで一通りの基礎は身に着けておくとよい、というのが因数分解に関しての回答。

私の仕事だと毎日因数分解しているようなものだが、因数分解そのものではない。しかし出来ないと仕事にならない・・・とは言わないがまさしくスマートじゃない仕事になる。・・・などとこの文章を書きながら感じた。