賢明でもないがレコーディングダイエットについて俺のまとめ

ダイエット界で話題沸騰の「レコーディングダイエット」提唱者岡田岡田斗司夫氏が摂取カロリー記録サービスである「いいめもダイエット」を停止させた件。
レコーディングダイエットとは:

ダイエット法の一。岡田斗司夫が開発・実践。いつまでもデブと思うなよasin:4106102277

「自分の食事をすべて記録する」というシンプルな方法ながら、岡田斗司夫はこの「レコーディング・ダイエット」によって2006年4月ごろから一年余りで体重を117キロから67キロ(−50キロ)、体脂肪率を42%から17%へと落とした
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%ec%a5%b3%a1%bc%a5%c7%a5%a3%a5%f3%a5%b0%a1%a6%a5%c0%a5%a4%a5%a8%a5%c3%a5%c8

いいめもダイエットとは:

「いいめもダイエット」とは、携帯電話のメール機能を利用して、専用のアドレス(d@ememo.jp)へ食べた物を送るだけで一覧を作成してくれるサービスで、ダイエットに取り組んでいるユーザーをサポートします。
http://otb.10.dtiblog.com/blog-entry-37.html

(他に適切な説明ページがあったっけ?)

著作権違反で」サービスを停止してしまったいいめもダイエットであるが、当然ながらアイデア自体は著作権の範囲外であり、知財関連で訴えるとするなら実用新案か特許、商標などで保護しているものでなければならない。たとえば「メールを送信しテキストからメニューとカロリーを抽出し多結果をサーバーに保持し、1日の総摂取カロリーをメールで返信する」というビジネスモデルに対して特許が取得できていれば同様のサービスは全て特許権侵害である、と訴えることが出来る。「レコーディング・ダイエット」という言葉が登録商標になっているなら他の「カロリー記録サービス」内で「レコーディング・ダイエット」は使えない事になるのか??わからない。
とにかく、「著作権違反で」はまったく的外れな指摘である。いいめも開発側からは以下

しかしながら、著者の岡田氏より、「記録をしてダイエットに結びつけるという発想は、私の著作からスタートしていますので、見た目上はただの記録するのに便利なものですが、それをダイエットに結びつけているという点で言えば、私の著作の核心と同一ですので、著作権の侵害に当たる可能性が極めて高いと思います」などのご指摘をいただき、「「いいめもダイエット」の取り下げを希望いたします」と求められました。
http://blog.ememo.jp/2007/10/post_14.html

まったく。勘違いでしょ。
これに対し10/25に岡田斗司夫氏のコメントがブログで発表された。

レコーディング・ダイエットのススメ:賢明なブログ読者の皆様へ
 『いいめもダイエット』の問題点は、「いま評判になっている『レコーディング・ダイエット』というのは、カロリー制限することだ、と誤解させる構造になっていたこと」です。
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2007/10/post_1f84.html

「いいめもダイエット」でウェブ検索してみた限り、このサービスは「その日の食事と摂取カロリーを記録し、1日分のまとめを送り返すサービス」でしかない。現物のサービスにはあったのかもしれないが「目標摂取カロリー」などの表現は見当たらない。開発ブログを見ても、ない。目標カロリーを設定し目標達成したら「やったね!マイナス○Kg!」とか返してくれるのだったら誤解するかも知れないが、それならそれで(レコーディングダイエットの趣旨とは異なるが)「記録する」以上の売りに出来るんじゃないか?そこが見当たらない。だから「誤解させる構造になっていた」かどうかはわからない。検証できない。
gooダイエット(http://diet.goo.ne.jp/)も摂取カロリー、消費カロリー記録サービスがあるようだがこっちは「誤解させる構造」ではないのだろうか。

レコーディング・ダイエットのススメ:賢明なブログ読者の皆様へ
 TVを見た人が、『岡田斗司夫』や『レコーディング・ダイエット』『いつまでもデブと思うなよ』で検索して、『いいめもダイエット』のページにいくと、ほとんどの人が「これがあの噂のダイエットだな」と思うに違いありません。
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2007/10/post_1f84.html

この危険性はある。だから「名前は出さないでくれ」などの要求なら理解できる。

結局「著作権」に関する話はhttp://putikuri.way-nifty.com/blog/2007/10/post_1f84.htmlのどこにもない。もしかしたらこんな流れ

  • 著作権侵害っぽい」「レコーディングダイエットが誤解される」「岡田斗司夫公認であるととられかねない」などとして停止を要求した
  • 開発側は「著作権侵害っぽい」の指摘だけを公開した
  • んなわけねーじゃん、と祭り

だったのかも知れない。だとしても著作権侵害は大間違いだしサービス停止を要求できるほどのものか?せいぜい「レコーディング・ダイエット」「「岡田斗司夫」の文言削除ぐらいじゃないかな。ああ、あるいは「文言削除してください。出来ないならサービス停止を」だったのかも。一応ストーリー的には納得できる。しかし詳細は明かせないみたいだから、わからない。

いいめもダイエットとしては少ないかもしれないが利用者はいたわけで、サービスを停止するならある程度利用者が納得できる理由を提示すべきだろう。それが「誤解を招くサービスだった」でもかまわない。だが「著作権侵害」では誰も納得しない。

と言うわけで、おそらく誰もが納得できない結末になってしまった。残念だ。