2年前のCD

注:独断と偏見に満ちています。私がこう思う、ってだけでそういうのが好きな人に文句を言うものではありません。

アンサンブル・ビアンカフィオーリ第14回定期演奏会より

2年前参加した団体のCDがやっと来た。つーか金払ってて今まで何の音沙汰もなし、ってどうなのw

それはそうと、聴いてみたけど。

どの曲もこの人数(60人?)でやるような曲じゃない。20人程度がいいんじゃないか?ノイズこそがこの手の音楽の醍醐味のはずなのだがノイズばかりが強調されて許容範囲外。とくにアクセント、スフォルツァンドは響きがなくノイズだけ。センスのかけらも感じない。

そう、アクセント、スフォルツァンドは文学的表現をするなら「強い意思表示」のはずだがそれを感じない。楽典にかかれた「強く」を何も考えずにやるとこうなる、っていう音のオンパレード。
やっぱりティンパニはオーバーフローするわけだな。それを迫力というのは否定しないが。

殆どの曲はオリジナル編成と演奏編成が違うので若干の修正(とくにバスのライン)が必要なわけだが、はっきり言えば「オリジナル編成でやれば?」というレベル。ラインを補強するわけでもなく、そのトーンが必要と言うわけでもなく、「とにかくくっつけてみた」程度。バスがなぜ伝統的に「オクターブで」重ねられるか、ってところはまるで無視されて、かつギターの都合に合わせたバス構築。

フレージングと言えばなぜか「スラーとスラーの間を切る」「フレーズ頭が最強」。一回楽典読み直したほうがいいと思う。

ところどころに謎のリタルダンドやためがあったりするがそれはいいだろう。

そして、これはどこの問題だろう。マイクが近すぎる。ライブ録音なんだからもっと空気感がほしい。

そして、これが市販価格3000円というのははっきり言って高すぎる。同じ金額出せばもっと全ての面でクオリティの高いCDが買えてしまう。録音自体のクオリティははっきり言えば某プロジェクトとか某2のつく交響楽団のCD方が上。さすが上田くん。

と、まあけちょんけちょんにしたわけだが。そういうならお前が全部やれ、とかお前はそんなに言えるほど弾けてたのか、弾けるのか、と言われるのは目に見えてるけどね。そうさ弾けないさ。それが何か?

一応、該当団体へのリンク。
http://biancafiori.web.infoseek.co.jp/