情報リテラシー。

mixiでまたしても起こったチェーンメール騒動からいろいろ考察されてます。
http://d.hatena.ne.jp/multiplexer/20061006/p1
mixiユーザー*は*情報リテラシーが低い」とのこと。
思うに、niftyとかPC-VANとかしかなかった時代ならば今みたいに手軽にネットを始められる状況ではなかったし始めたとしても殆どが従量制課金だったこともあり「ネットに無駄なものを流さない」みたいな空気もあり、また「自分のスペース」なんてものもなかったので情報がチェーン化することもなかったのではないか。「おいしいビジネス」系でチェーン化したものはあったが、それはチェーンメールとしてたたかれるよりも「ねずみ講」として叩かれることが多かった。
携帯電話にメール機能がついてしばらくしたころ、TVでアナウンサーが「幸福のメール知ってる?やりなよ」なんて会話を流しているのを見て愕然としたことも。(NテレビのM本アナ。いまだに覚えてるのは何故w)

えーと、つまりmixiに限らず不幸の手紙とか怪しいビジネスならチェーンメールを撒き散らすのを良心が制止するのだろうが、それが美談、正義に絡むとそっちが優先されて「その結果どうなってしまうか」を考える事がおろそかになるのだろう。自分はいい事をしているのだ、と思い込んでしまう、というか。だからその行動の動機が所謂「善」であるが故に、チェーンの一部になる人はそれが不特定多数が見ていようがムラの人間しか見ていなかろうが関係なくやってしまうだろう。周囲もその「善」に乗ってしまう。そこでその行為に突っ込みを入れるのは「善の否定」と取られてしまう。

たしかにmixi外であれば突っ込まれる機会が増え収束も早いのだろうがそこで収束するのはチェーンが広がった結果について考察するからではなく自分が突っ込まれてしまうのを避けるためだろう。それが善だと思えばやってしまうのでは、と思う。

つまりは「動機が善であればよし」とか「結果は恐れず行動」とかなんとか変な論理に惑わされているひとが多いから、なんじゃなかろうか。